就職関連

卒業生インタビュー

学生の数だけ進路がある。SUWA-RIKAの将来設計

知らないことを吸収していく人の目には、強い光が宿っています。
研究室で切磋琢磨し、その探究心を社会で発揮するに至った夢ふくらむ歩みを知るべく、
最先端技術を生み出す企業の現場でまだまだ多くのことを吸収しつづけている本学卒業生に、
過去と現在、そして未来をたずねました。

株式会社 システックリサーチ インク 調整部門

高 凌翔さん [中国人留学生]

2012年3月
大学院工学マネジメント研究科修了

高 凌翔さん [中国人留学生]試験業務風景

高 凌翔さん [中国人留学生]PCでデータを設定してスイッチでオンオフ、これを繰り返して全機能と性能を確認しています。 ノートにみっちりメモが書かれているのが分かりますか?

私は中国にある4年生大学の工学部を卒業後、2008年10月に日本に来て、1年間長野国際文化学院において日本語を勉強、日本語検定1級を取得し、その後、2010年4月から諏訪東京理科大学大学院で松江研究室において、次世代の高速無線通信技術に関する勉強および研究をしてきました。

最初は内容が難しく理解するのに大変苦労しましたが、先生はじめ同僚にわからない点は質問するなどして、日本語能力の向上とともに技術についても理解が深まっていきました。そして、修士論文のテーマとして、無線通信に不可欠な「高速変復調技術の研究」を選定して、計算機シミュレーションを中心に検討し、修士論文を完成させました。

2012年4月より株式会社 システックリサーチ インクに就職してその調整部門で勤務し始めました。調整部門では当社製品の性能を正確に計測するため、あらゆる測定器の基本から応用までを熟知して使いこなさなければなりません。計測して本来の性能が満足されていない製品には調整を施しますが、これには電子回路理論を理解して回路図が読め、計算ができなければなりません。この他にも会社や日本社会のシステムなど、毎日の業務をこなしながら技術や知識を習得しマスターできて一人前と認められた時、私にも新たなチャンスが与えられます。今はまだ社会人一年生として経験豊富な上長の下、黙々と与えられた業務をこなす日々が続いていますが、いつかは独り立ちして自社に貢献することを目指しています。

また、自社が中国をはじめとする海外展開を行う際にはキーマンとなって活躍できるようしっかり実力をつけていることころです。中国などからの留学生のみなさん、高い志と希望を持って諏訪東京理科大学に入学して自分の夢を叶えませんか。

夢への第一歩を踏み出すことができました

油井 拓磨さん

ドコモ・テクノロジ株式会社
無線NW事業部
2012年3月 大学院工学マネジメント研究科修了

油井 拓磨さんドコモ・テクノロジの社員として業務をがんばります!

私は在学中、学部および大学院の計3年間松江研究室に所属して高速無線通信に関する研究をしておりました。OFDM変調方式について、コンピュータ上に無線通信モデルを構築し、シミュレーションによりデータ解析を行っていました。解析したデータは研究成果としてまとめ、学会などで発表させていただきました。研究室では同期や後輩との交流も活発に行い、研究について熱く議論を行ったり、趣味の話で盛り上がったりなど充実した学生生活を送ることができました。

現在は、ドコモ・テクノロジ株式会社で無線通信制御装置に関わる仕事をしております。無線通信制御装置の機能追加に伴う試験項目の検討、日々の業務で起きている課題に対して原因分析/対策立案の打ち合わせ、進捗会議への出席など日々多くのことを学びながら仕事を行っております。日々の業務の中で、研究室で学んだ無線通信技術の知識や経験が活かされているのだと実感しております。

私は無線通信に関わる仕事に就き、世界中の人々をつなげたいという夢を持っていました。ドコモ・テクノロジ株式会社に入社し、夢への第一歩を踏み出すことができました。そんな今の私があるのは、ご指導いただいた教授をはじめ、研究室で仲間との交流、また最先端技術に触れる経験があったからこそだと感じています。 諏訪東京理科大学は様々な経験と自分自身の考えを大切にできるところです。ぜひ皆さんも、自分のありたい姿を考え、その姿に向かって行動をしてみてください。そして、何より大学生活を楽しんでください。

研究室での経験が仕事に直結

斉藤 達也 さん

長野日本無線株式会社
[長野県]松本蟻ケ崎高校卒

特機技術部という部署で衛星・防衛に関する設計や開発を行っています。今は先輩の設計補助ですが、自分で担当を持ちゼロからお客様と打ち合わせをして作りあげていくことが目標です。 大学では無線に関する研究室で学び、回路についての勉強は、そのまま今の仕事につながっています。製造業が盛んな諏訪の大学を選びましたが、徐々に専門性を深めるカリキュラムの中で興味を持ったこの職場を選択しました。

斉藤 達也 さん 斉藤 達也 さん

東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)

仁科 貴裕 さん

[山梨県] 韮崎高等学校出身

仁科 貴裕 さん

仁科 貴裕 さん

私は大学生活の4年間、山梨県韮崎市からJR線と茅野駅から大学までの無料バスを乗り継いで毎日約1時間20分程度かけて通学していました。

卒業研究では3年次後期から松江研究室に所属し、ユビキタスの本命であるアドホックネットワークなどの無線通信技術について勉強および研究していました。無線通信ネットワークモデルをコンピュータ上に作成しその動作をシミュレーション解析し、その成果をまとめて学会発表という貴重な経験もできました。4年間の中でも卒業研究では、身近に研究室の仲間との日常的な交流など大変楽しく過ごすことができ、充実した学生生活を送ることができました。

現在はJR東日本で鉄道に関する仕事をしています。列車の運行状況や座席の予約などリアルタイムでの情報が必要なこの仕事に携わることで、研究していた通信技術が世間でどれほど活用されているかを実感しています。

在学中に得た知識や経験を活かし、多くの人々の生活を支える鉄道事業に貢献していきます。

実務経験豊かな教授陣による実践の場に即した教育

宮下 稔さん

KOA株式会社

松江研究室
[長野県]駒ヶ根工業高等学校出身

宮下 稔さん
企業での仕事の様子

情報システムセンター内で、社内の受注生産システムやネットワークセキュリティに関する業務を担当しています。大学時代、プログラムなどの専門知識はもちろんのこと、システムを構築していく上での考え方が身についたことがとても役立っています。研究室の先生が企業出身の方だったため、毎週の進捗状況の報告など、就職してからの現場に即した教育をしていただいたことも、今の私の力になっています。

卒業研究に没頭したことが貴重な経験に。

新津 康司さん

株式会社オーク製作所
技術開発部  研究開発グループ

[長野県]長野高等学校出身

新津 康司さん企業での研究開発の様子

在学中は松江研究室に在籍し、携帯電話などのワイヤレス通信の高速化に関する研究をしていました。ワイヤレス通信技術に関してコンピュータ上に通信モデルを作成し、シミュレーションを行い、研究の成果をまとめて学会発表まで行いました。最先端の通信技術を実際に開発していた企業出身の先生から学べ、大変充実した研究生活を送ることができました。

現在は、開発部で放電ランプの点灯技術を開発しています。課題に対して試作を行い、評価・実験をし、ランプ点灯方式を開発していくプロセスは研究室で学んだアプローチと同じです。また、会議や打合せでのプレゼンテーションでは学会発表での経験が自信に繋がっています。研究室で学んだ「課題解決へのアプローチ方法」や「プレゼンテーション経験」は現在の仕事でも役立ち貴重な財産となっています。

目に見えない光が産業を支える。
専門科目がその基礎に。

紫外線ランプを中心とした放電ランプは、半導体、液晶、電子回路基板のメーカー等で、様々なプロセスで使用され、そのメーカー製品が、私たちの生活をより充実させていることが実感できます。

放電ランプの点灯から応用には様々な要素が必要で、諏訪東京理科大学で学んだ専門科目が大いに役立っています。ランプ要素としては物理学・化学、点灯回路には電子回路・電磁気学、点灯制御や計測には電子計測・制御理論と必要な専門知識は多岐に渡ります。諏訪東京理科大学で学んだものを基礎として更に専門性を高めながら放電ランプとその点灯技術を開発していきます。